大迷惑

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本日も、真面目なサラリーマンである私は朝早くから電車に乗って東京砂漠へと向かったのであった。

 

昨夜はプロジェクトの忘年会で、帰宅が遅くなって就寝も遅れ、睡眠不足な上に思ったより明け方冷えて体調が悪化していたのだが、そんな個人的事情は関係ないのである。とりあえず仕事場の席に座れば勝ちなのであった。

 

ところが、いよいよ東京砂漠に踏み込むべく電車が荒川の鉄橋を渡り始めたときであった。

 

いきなり減速したかと思うと、何と川の上で停止してしまったのだった。続いてアナウンスが流れた。「ただいま北千住駅におきまして車両点検を行っております。しばらくお待ち下さい」。おいおい、飛び込みじゃなくて故障かよ。


まずいことに、電車は超満員であった。荒川を越えて、北千住駅でやっと空いてくるのである。あと1本早い電車なら、間に合ったのに。もちろん私は立ったままであった。暑苦しくて本を読む気にもなれない。その時読んでいたのがまた、暑苦しい本だったしね。

 

十五分くらいたって、またアナウンスがあった。「ただいま北千住駅で車両の起動を試みておりますが、回復しておりません。もうしばらくお待ち下さい」教えてくれない方がまだマシだぞ。どーするんだよ、人を川の上にさらし者にしておいて。せめて、橋くらい渡らせてくれても。

 

さらに5分くらいたつと、いきなりアナウンスがあった。「ただいま、車両の起動に成功したという連絡が入りました。もうしばらくお待ち下さい」オモチャの鉄道じゃないんだから、故障車両が動き出したからといってすぐにこっちも動くとは思えない。事実、我々の電車が発進したのはそのアナウンスがあってから十分後だった。

 

当然、もう終わったと思ったわけである。だもんで、北千住で降りずにそのまま私の仕事先に向かったのだが……とある駅でいきなり「この電車はここで終点になります。こっから先は電車では行けませんのでよろしく」とかいうアナウンスが。だったらもっと早く言ってくれれば、北千住で降りて迂回したのに。

 

とりあえず駅の外に出て、テレカで上司に連絡。携帯持ってないと、このへんが辛い。「やむを得ない」遅刻対策で携帯買おうかと思っているくらいである。で、また駅に入って折り返しの電車に乗って北千住まで戻って、大回りで仕事場に向かったのであった。もうどうせ大遅刻だったけどなあ。

 

結局、1時間くらいの遅れで済んだのだが、悔しいことに私以外の人たちは大体違う路線を使っているので、誰も遅刻していないのである。電車が遅れたから遅刻、というのは言い訳にしかならない。というよりは言い訳にはなるので別にいいのだが、やはり肩身が狭いなあ。

 

何が車両点検だよ、くそっ。


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